今回はアーノルド・ベネットさんの著作で渡辺昇一さんの訳・解説の「自分の時間 1日24時間をどう生きるか」を読みました。
時間が足りないのではなく無駄なく使うことをしていないから足りなく感じる、その無駄を省いて生産的なことをして時間が足りないというのをなくそうという本です。
「時間が足りない!」そんなことを言っていることが多くないですか?
時間が足りないのではないのです。皆一人一人同じ時間を持っています。足りないのは時間の管理能力と有効活用する能力です。
時間は皆に同じように配られる
当然ですが、まず時間というものは皆に1日24時間で配られます。
この時間を他の人に渡すことも盗むこと、先取りすることはできません。
その上で足りないのは足りている人より時間の管理が甘かったり、無駄なことをしていることが多いからです。
いくら同じ時間が配られても使い方で差が出るのは仕方ないことです。
例えば何か…そうですね…起きるときでもいいです。
起きるときにちょっとそのまま起き上がらずに布団やベッドに寝たまま過ごしたいとなることもあると思います。
これであっても時間を大切に使おうと思うならそそくさと起きるべきです。
他にも「新たにこんなことをしよう!」といった習慣等やダイエットなどを始めるときに「明日からで…」という時であってもそそくさとするべきです。
時間は盗まれませんが、先取りもできません。
明日でも数日でも数時間後であろうともあなたのものです。
いつから始めても巻き返しはできます。待つほうが無駄です。何の意味もありません。
一日をどのように使っているのかを知る
まず、1日をどのように使っているのかというのを知る必要があります。
いくら無駄な時間をなくすといっても知らないものをなくすことはできません。
そのためにまずは1日の使い方を書き出します。
例えば一日が「仕事」でその他は「仕事のついで」になってませんか?
仕事のついでというのは家に帰った後はテレビや携帯でだらっと過ごす、何の気なしにぼーっと過ごすといったことです。この時間も1日の時間です。
この本では1日を仕事以外の時間のみで作った「内なる時間」と呼んでこの時間に色々なことができるとしています。
内なる時間で行うこと
「内なる時間」では仕事前の出勤中も含まれます。
この最中にしていることはなんですか?新聞を読む?携帯でメールなどのチェック?まさか遊んでる?
この時間を使って生産的なことをしましょう。
生産的なことと言っても分かりにくいでしょうけども、自分の頭をスタンバイさせるのです。
スタンバイさせるのは集中力です。
出勤中に一つのことを考えるのです。
この内容はどんなものでも構いません。
今日やることだろうと、ファッションだろうと、なんなら天気のことでもいいのです。
ただその考えていることが出勤中に別の方向に行ってしまったら戻してください。ただそれだけです。
仕事終わりは何をしていますか?疲れたと思ってグダ~っとしてませんか?
帰る最中など少ない時間を使って今日1日の振り返りをするのもいいことです。
帰宅した後はテレビや遊びで忙しいですか?その時間も見直せるはずです。
例えば読書などで精神の向上を図ることもできるはずです。
読書をすると言っても何でもいいというわけではないです。
何も考えずに読めてしまうものはあまりお勧めはしません。
例としてはよくできた傑作と言われる小説です。
傑作と言われるものほど何も考えずともすらすら読めてしまいます。
そこでおすすめしているのは詩です。
詩はよくできているものほど考えさせられます。
活用する時間は自分の時間
ここまで出してきましたが、活用するのはタイトルにあるとおりに「自分の時間」です。
決して他人の時間には何もしません。
なのでどうしても他の人の時間の使い方が…ということがあっても手を出してはいけません。
それがその人の時間の使い方です。
自分にとっては無駄な時間と思っていても人によっては必要な時間になっているかもしれないのでそこは尊重してあげてください。
どのように時間を使うのかは人次第です。
ただ、この本に書かれていた時間の使い方はほんの1例にすぎないかもしれませんが、どのように、何のために使うのかを考えたうえで時間を使うべきです。
あなたも時間の使い方を見直して自分の時間をコントロールできるようにしましょう。
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