今回は森見登美彦さんの著書でアニメ化もされた「四畳半神話大系」について出して行きます。
久しぶりのアニメです!
もし、あなたが前にしたこれは間違えたな…
別の選択肢を選ぶべきだった!
1からやり直してもっといいものにしたい!
といったことがあればこの作品をおすすめします。
あなたの選択は間違っていない!
なんならその選択が1番良かった!
その選択を変えても結局同じ!
そんなことを教えてくれる作品です。
経緯
この作品については私はアニメから知りました。
そして、そのアニメが面白かったという影響で本まで買いました。
今回この作品を出したのは私の受験などの判断に影響を与えた作品だからです。
内容
ここからはネタバレも含みます。
それを前提に読み進めて下さい。
主人公は大学の1回生、桃色のキャンパスライフを送ろうと勧誘する様々なサークルを見て回ります。
決めたサークルには濃ゆい人が居て、不幸が起きたり、起こしたり、小津という悪友と色々とやらかします。
ただし、桃色のキャンパスライフはどこにあるのか全く手が届かない。
恐らくこの選択肢を選んだのは間違いだった…時間を戻してまた別の選択肢をとる!
そんなことの繰り返し、記憶はないが、既視感があり、出来事も少し違う。
そして最後は何も無く、桃色のキャンパスライフなどないのだから、自宅の四畳半に籠ってしまう。
そんな四畳半で過ごしていたある時、部屋を出たら同じ四畳半に出ることになってしまう。
窓を開けても四畳半、ドアでも壁でも天井や床を破ってもあるのは四畳半の部屋のみ。
主人公は四畳半がずっと続く四畳半世界に閉じ込められてしまったのです。
しかし、一つ一つの部屋を見ていると少しづつ違っている。
これは前の選択肢を変えたりと他の選択をとった結果の部屋であり、同じ四畳半でも別人の部屋担ってしまっている。
そして今の自分はどうだろうか…自分よりも他の部屋の方が充実して楽しそうでは無いのか?
自分は選ばないという桃色のキャンパスライフから1番離れた選択肢をとってしてしまった。
何もいいことなどないからと選択することからすらも逃げても灰色になってしまう。
そんなことになるのなら別の選択肢でなく、これからの選択肢で灰色を桃色に変える。
そんな話です。
四畳半とは
この作品では大量の四畳半の部屋が出てきます。
そしてその四畳半の部屋はその人の世界や人生を写しています。
主人公は「もっといいものがあったはずだ!」と言っていても実は充実したキャンパスライフを送っていたんです。
選択肢によって細かな違いが出ては来るが、「選ばない」という選択をした時だけは何も無い。
四畳半世界になってしまった時に自分の部屋に戻らないようにしてるのは、何も無い場所からの出発のように感じました。
そしてこの作品には他の人の部屋も濃ゆいです。
印象に残るのが城ヶ崎と呼ばれる先輩の家と野口師匠と言う上の階の人の部屋です。
城ヶ崎の部屋は好きなものを詰め込んだかのように性癖で固められていて、潔癖症で物の位置も固定、トレーニングが趣味なのかホームジムな部分もある。
それに対して野口師匠は乱雑にゴミが散らかり、汚れも凄まじい。
作品を見ると分かりますが、人を表している部分が多く感じます。
人生の選択とは
この作品においてはどんな選択をしてももっといい未来なんてものはない!というように考えられます。
ただこれは少し違うと思っていて、私はあなたが選んだものがベストで他の選択はほぼ同等、ともすればそれ以下の選択肢ばかり。
どんな選択肢をとったとて最後は動いたかどうかで変わっていく、動かないという選択肢をとることでもっといいものがあったと思えない代わりに最も最悪な結果に繋がっていきます。
動くというだけで十分な価値があります。
それでも目の前にある好機を掴むことができるのであればどんな選択でもハッピーエンド。
そしてその好機を掴めるのは思うものでは無いかもしれないし、限られているが、行動した人だけ。
そんな話のように感じました。
今回も前と同じくU-NEXTの見放題で見れる作品です。
興味があるという場合は下からどうぞ!
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