今回はスペンサー・ジョンソンさん、門田美鈴さんの著書「チーズはどこへ消えた?」から出していきます。
この本では変化に早く気づき、早く対応したほうがいいということを読みやすい物語として出してくれます。
変化に対応するのは危ないことなのではないか?
変化に対応するのは大変だし、面倒くさい。
そんなことを思っていると更に危なく、大変なことになります。
出来るだけ早く変化に対応する人こそが自分の欲望を叶えることができるのです。
チーズはどこへ消えた? [ スペンサー・ジョンソン ]
概要
この本ではまず、かつてのクラスメート達がクラス会で自分の生活に起きた変化について話しています。
その後中心部分の「チーズはどこへ消えた?」の物語でチーズを追い求める2匹のネズミと2人の小人の話です。
最後にかつてのクラスメート達がどのように読んで、自分の仕事や生活にどのように生かすかという流れになっています。
前程
この話ではチーズは別のものと思ってもらって構わないとしています。
読む人の欲しいもので「お金」「仕事」「自由」「幸せ」「健康」「人に認められること」などなどそれが手に入れば幸せになる信じて追い求めているものの象徴です。
手に入ると執着して、奪われたり、失ったりすると大きなショックを受けるそんなものがこの物語でのチーズです。
チーズを探す「迷路」はチーズを追い求める場所で、「社会」「会社」などを表しています。
登場人物
この物語では2匹のネズミと2人の小人が出てきます。
- スニッフ ネズミ
- スカリー ネズミ
- ヘム 小人
- ホー 小人
です。
ネズミは単純な頭脳鹿持っていないが優れた本能でチーズを探しています。
小人は色々な考えが詰まった頭を使って全く別の「真のチーズ」を見つけようとしています。
これは、見つけられれば幸せになって、成功を味わうことができると信じているものです。
そしてこのネズミと小人は毎朝自宅を出るとチーズを探しに迷路に行きます。
この迷路はたくさんの通路と部屋でできた迷宮で暗がりや袋小路もあってすぐに道に迷うような場所です。
ネズミは非効率的に試行錯誤を繰り返しながらチーズを探し、進んで引き返してを繰り返して新しいとろへ進んでいきます。
スニッフはよく利く鼻で場所を探し、スカリーはひたすら突き進みます。
小人は過去の経験から得た教訓と思考によってもっと高度な方法で進んでいきます。
これはうまくいくときもあったが、信念と感情によって迷路の中で生きるのが複雑で難しいものになっていました。
本編
チーズを見つける
ある日、この2匹と2人は自分達のやり方で探していた「チーズ」を見つけます。
ネズミ達はいつでもすぐに動けるようにしてチーズに取り掛かります。
小人達も最初は毎朝「チーズ」のある場所に急いで行って「チーズ」を堪能していました。
それがしばらくするとゆっくり歩いて「チーズ」の場所に向かうようになり、腰を落ち着け、くつろいで「チーズ」を堪能するようになります。
ただ、この「チーズ」はどこから来て、誰が置いていったのかも分からず、そこにあるのが当然になっていました。
そのうち2人は近くに引っ越して社会生活を築くようになります。
チーズがなくなる
そんなことをしていたあるときチーズがなくなった。
2匹のネズミたちは毎日変わらず「チーズ」の場所に行き、さらに前日と変わったところがないのか調べてから「チーズ」を堪能していました。
おかげで「チーズ」がなくなった時も予想できていたのでさほど驚かず、次の「チーズ」を探しに動きました。
一方小人達は「チーズ」がなくならないと思っていたので変化に気づけず、なくなっているということに衝撃を受けました。
2人は「チーズ」を見つけるということが簡単ではなく、「チーズ」があることが幸せになるということになっていました。
これからどうするのかを決めるのに長い時間がかかり、本当になくなったのかを確かめ、次の日にはまた「チーズ」があるかもと期待して待つことにしました。
しかし、いくら待っても「チーズ」は無くなったままでどこにもありません。
その後ホーは「チーズ」を探しに、ヘムはまた迷路に入るのが怖くて「チーズ」を待ち続けることにしました。
結末
真っ先に次の「チーズ」を探しに行ったネズミ達はその後新しい大量の「チーズ」を見つけました。
ホーは失敗するのではないかと恐怖や不安と戦いながら「チーズ」を探しているとしらないところに出るとネズミ達が見つけた大量の「チーズ」を見つけることになります。
いち早く変化に気づき対応しないといけない
今回のこの物語の後にはまたクラス会の会話が出てきます。
会社をクビになったときにそんなことになるわけはないと新しい「チーズ」を探していなかった。
ビジネスの変化を認めようとしなかったことで業績が落ちた。
友人などの関係も古くなってしまって実は捨てる必要があるのかもしれない。
といった内容について話し合われています。
変化に気づかないことは危ないこと、変化に対応しないことも危ないことといった内容です。
みんなが恐れる変化
変化をするということはそれまでの何かに見切りを付けるということです。
引越しや出張で新しい土地に行くことに対して古いままでは変化に対応できません。
会社や業種の業績が落ちているのに対応しなければクビになります。
クビになりそうだと思っていても次の職業に就こうとしたり、別の収入源を得ていなければゼロからのスタートです。
変化に対応するというのはあらかじめ張っておく予防線のようなものです。
「チーズ」を堪能するだけでなく、「チーズ」が腐っているのか、減っているのかといった変化にも注意を張る必要があります。
今営業をしていて獲得している案件は会社(チーズ)の力か自分の力なのか、会社の力であれば自分の力で獲得するためにはどのようにするのかといった対応ができます。
会社での今の地位がなくなった時にどのようにするのか、今大丈夫と思っていたことがダメになったときに対応するためにもあらかじめ変化に気づく必要があります。
変化を恐れるのは人間として当たり前のことです。
でもそれぞれ「チーズ」のためにはいち早く変化することでより多くの「チーズ」を手にすることができます。
変化を恐れず、行動する人こそが「真のチーズ」を手にすることができるのです。
本の詳細はこちらから
チーズはどこへ消えた? [ スペンサー・ジョンソン ]
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