今回はオーディオブックで新井紀子さんの著書『AIに負けない子供を育てる』を聞きました。
AIに仕事を奪われないために必要なものとして読解力を上げ、その測り方について等を出している作品です。
AIが苦手な分野である読解力を鍛えることでAIの可能性を広げようとしてしていた時に、AIにどれ程の読解力があるのかを測るために作り上げたテストによって実は人間の読解力が低いということが分かってしまいました。そのうえで何故に低いのか、どうやって読解力を身に着けるのかということについて出されている作品でした。
読解力があれば勉強も楽になり、本の意味をきちんと理解できるようになります。
あなたにはきちんと読解力がありますか?
人の話をきちんと理解出来ていないかも…
そんな人のためにも今回の作品は読解力によって人と物の見え方が違ったりするということなどが出されています。
私たちはたくさんの文章を見ます。新聞、本、広告、インターネット、テレビでも
しかしこれを読んだうえで皆が同じようにとらえておらずに間違ったようにとらえてしまいます。
これは読解力の差が少なからず影響しています。この作品を聞いてほんとにそれほどに読解力がない人がいるのかと思い、自分でもまだまだ読解力がないのではないかと思うようになりました。
この作品ではAIで苦手である読解問題について測るためのテストとしてリーディングスキルテスト(RST)を作っていて、そのテストを人間に行ったところ人間が答えられなかったという驚きの結果が出てしまいます。このRSTというテストは簡単な問題から難しい問題があって何分も悩んで間違えるというものも出てきます。
このテストでは「係り受け解析」「照応解決」「同義文判定 」等全部で7項目に分かれてのテストです。RSTのサイトに例題などがあります。
【例題】
義経は平氏を追い詰め、ついに壇ノ浦でほろぼした
上記の文が表す内容と以下の文が表す内容は同じか。
平氏は義経に追い詰められ、ついに壇ノ浦でほろぼされた
これの答えは「同じ」です。これは難易度が低い例題ですけども高くなってくると見返さないといけないようになってきます。
このような形式の問題で誰にでもこたえられるようにしていても正解率が低いということがあったのだそうです。
読解力がない場合は何を言っているのか、何を聞かれているのかが分からなくなります。逆に読解力があれば何を言っているのかも簡単に分かり、周りからは努力せずに物事を理解する「天才」呼ばれたりします。
では読解力を身に着けるとなるとどういったことをしたらよいのかというのは日常の会話をきちんとするということです。
この作品はオーディオブックで聞いたのですが、その中にはRSTの例題が入っていました。ただ、上で出しているように難易度が高いものもあります。問題を聞いた後に問題となる文章をまた聞きたくても少し時間をもどす必要があるのでこの作品はオーディオブックではお勧めできません。
ただ、読解力とは何か、読解力がどのように低くなっていったのか等を知りたいという場合は気軽に聞けるのでとてもいい作品であると思います。
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